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3階建て事務所の建築費用は木造でどう変わる?コスト・減価償却・工期のメリット

みなさんこんにちは。 秋田県にある大規模木造建築専門のMOKUPIAです。

秋田県で本社や営業所などの新築を検討している法人・経営者の方から、「3階建ての事務所でも木造にできるのか」「鉄骨造やRC造と比べて建築費を抑えられるのか」といったご相談をいただくことがあります。

3階建てでも、条件を満たせば木造で事務所を建築することは可能です。ただし、平屋や2階建てと比べると、構造計画、防耐火、階段、上下階をつなぐ設備など検討項目が増えるため、「木造だから坪単価が安い」という単純な比較では判断できません。

一方、建物の規模や形状を木造に適した計画にできれば、構造躯体や基礎、施工期間などで木造の特徴を生かせる可能性があります。さらに法人の場合は、建築時の費用だけでなく、法定耐用年数と減価償却、完成時期、将来の改修まで含めて考えることが重要です。

この記事では、秋田で3階建て事務所を検討している方に向けて、木造の建築コスト、減価償却、工期のメリットと、積雪地域ならではの注意点を実務的な視点から解説します。

この記事で分かること

  • 3階建て事務所を木造で建てるときの費用の考え方
  • 木造・鉄骨造・RC造を比較するときのポイント
  • 基礎や地盤改良に木造の軽さを生かせるケース
  • 木造事務所の法定耐用年数と減価償却
  • 工期短縮が事業計画に与える影響
  • 3階建てで重要になる構造・防耐火計画
  • 秋田の積雪を考慮した設計のポイント

目次

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  1. 3階建て事務所は木造で建築できる?
    1. 3階建てだから木造にできないわけではない
    2. 平屋・2階建てより検討事項は増える
  2. 木造にすると建築費用はどう変わるか
    1. 坪単価だけでは比較できない
    2. 基礎・地盤改良で差が出ることもある
    3. 3階建て特有のコストも考える
  3. 木造・鉄骨造・RC造を比較するポイント
    1. 初期建築費だけで決めない
    2. 木造のメリットが出やすい計画
  4. 木造事務所の減価償却
    1. 事務所用木造建物の法定耐用年数は24年
    2. 耐用年数が短いだけで得とは限らない
  5. 工期短縮が事業計画にもたらすメリット
    1. 木造は躯体工事を効率化しやすい
    2. 早期稼働まで含めてコストを見る
  6. 3階建て木造事務所で注意したい設計条件
    1. 防耐火は用途・規模・地域で変わる
    2. 秋田では積雪荷重を構造計画に反映する
    3. 将来の改修まで考える
  7. 自社に木造3階建てが合うか判断するポイント
    1. 木造を検討しやすいケース
    2. 施工会社へ相談するときの確認事項
  8. まとめ

1. 3階建て事務所は木造で建築できる?

まず押さえておきたいのは、3階建てだから木造にできないわけではないということです。

技術や法制度の整備によって、木造は戸建住宅だけではなく、事務所、店舗、福祉施設など幅広い非住宅建築で検討されるようになっています。

1-1 3階建てだから木造にできないわけではない

3階建て事務所も木造で計画できますが、必要となる仕様は延床面積、高さ、建設地の防火地域・準防火地域などによって異なります。

国土交通省の木造計画・設計基準でも、事務所用途について規模や立地条件に応じた防耐火性能が整理されています。つまり、「3階建てならこの仕様」と一律に決めるのではなく、個別の敷地・規模に応じて確認する必要があります。

1-2 平屋・2階建てより検討事項は増える

3階建てになると、柱や梁には下階ほど大きな荷重がかかります。階段部分の床面積も必要になり、社員数や使い方によっては上下階の移動を考えてエレベーターなどを検討する場合もあります。

また、執務室、会議室、役員室、休憩室などをどの階へ配置するかによって、日常の移動量が変わります。

例えば来客が多い会社で、受付や会議室を3階へ配置すると、毎回上下移動が必要になります。構造だけでなく、3階建てにすることで仕事がしやすくなるかという運営面まで確認することが大切です。

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2. 木造にすると建築費用はどう変わるか

木造3階建て事務所を検討する際、最も気になるのが建築費だと思います。

条件が合えば木造によってコストを抑えられる可能性がありますが、坪単価だけで比較することはおすすめできません。

2-1 坪単価だけでは比較できない

MOKUPIAでは事務所・店舗・商業施設の木造建築について参考価格を公開しています。現在掲載されている2階建て事務所の参考例では、150坪・250坪・300坪で税別38.3~39.3万円/坪となっています。

ただし、この価格に含まれるのは本体・基礎・内外装仕上げで、電気設備、給排水設備、空調設備、特殊基礎、地盤改良、造成、外構、上下水道の取り出し工事などは含まれていません。また、地域・敷地条件・仕様などで価格は変わります。

さらに、この参考価格は2階建ての例であり、3階建てへそのまま当てはめることはできません。

3階建てでは構造、防耐火、階段などの条件が変わるため、実際には建物ごとの設計と見積もりが必要です。

2-2 基礎・地盤改良で差が出ることもある

木造の特徴のひとつが、鉄骨造やRC造と比較して建物重量を抑えやすいことです。

建物が軽くなれば、地盤へかかる荷重も小さくできます。その結果、敷地の地盤条件や建物規模によっては、基礎や地盤補強の計画でメリットが出る場合があります。

ただし、「木造なら地盤改良が不要」という意味ではありません。

軟弱地盤であれば木造でも補強が必要になることがあります。特に3階建てでは、1階・2階建てより荷重が増えるため、地盤調査結果をもとに判断します。

2-3 3階建て特有のコストも考える

土地を有効活用できることは3階建ての大きなメリットです。限られた敷地でも必要な延床面積を確保しやすく、駐車場を残せる可能性もあります。

一方で、階段、縦方向の配管・配線、構造補強、防耐火仕様など、平屋や2階建てより費用が増える部分があります。

エレベーターを採用すれば、本体費だけではなく点検や将来の更新費も必要です。

3階建てのコストを判断するときは、「木造だからいくら安いか」ではなく、「必要な延床面積を、この土地で最も合理的に確保できる方法は何か」を考えることが重要です。

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3. 木造・鉄骨造・RC造を比較するポイント

事務所の構造を比較するとき、坪単価だけを並べると判断を誤ることがあります。

3-1 初期建築費だけで決めない

比較したいのは、構造躯体の金額だけではありません。

  • 基礎工事
  • 地盤改良
  • 外壁・屋根
  • 防耐火仕様
  • 電気・給排水設備
  • 空調・換気設備
  • エレベーターなどの昇降設備
  • 駐車場・外構
  • 設計・申請

これらを含めた総建築費を同じ条件で比較する必要があります。

さらに法人の場合は、融資金利、工期中の仮事務所費用、完成後の光熱費、修繕費なども事業コストになります。

3-2 木造のメリットが出やすい計画

木造の特徴を生かしやすいのは、極端に大きな無柱空間を必要とせず、柱・梁を合理的に配置できる事務所です。

例えば執務室、会議室、応接室、休憩室などを一定のモジュールで整理できれば、一般流通材やプレカットを利用しやすくなります。

反対に、1階を全面的な大空間にして上階へ大きな荷重を載せたい場合などは、木造でも特殊な梁や構造が必要になる可能性があります。

木造へ無理に鉄骨造と同じ空間構成を求めるのではなく、木造に適した設計にすることがコストメリットを引き出すポイントです。

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4. 木造事務所の減価償却

自社で事務所を所有する場合は、建築費だけでなく税務上の減価償却も確認しておきたいところです。

4-1 事務所用木造建物の法定耐用年数は24年

国税庁の耐用年数表では、木造・合成樹脂造の事務所用建物の法定耐用年数は24年です。

これに対して、鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造の事務所用建物は50年、金属造は骨格材の肉厚に応じて38年、30年、22年とされています。

法定耐用年数が短ければ、同程度の取得価額という前提では、建物部分をより短い期間で減価償却していくことになります。

これは、設備投資後の利益計画や税務計画を考えるうえで、木造を比較する材料のひとつになります。

4-2 耐用年数が短いだけで得とは限らない

ここで注意したいのは、「24年で償却できるから木造が必ず得」とは言えないことです。

減価償却費による税務上の影響は、会社の利益、取得価額、取得時期、償却方法などによって変わります。

また、空調、電気、給排水、昇降機などは、建物本体とは別の資産区分・耐用年数で処理する場合があります。

木造の法定耐用年数の短さは資金計画上の特徴ですが、建築会社だけで税務上の有利・不利を決めず、見積もり内訳を税理士や会計担当者と確認することをおすすめします。

なお、法定耐用年数24年は「24年後に建物が使えなくなる」という意味ではありません。適切に維持管理した建物の実際の使用可能年数と、税務上の法定耐用年数は別の考え方です。

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5. 工期短縮が事業計画にもたらすメリット

事務所建築では、工事費と同じくらい「いつ完成するか」が重要です。

5-1 木造は躯体工事を効率化しやすい

木造では、柱や梁などの構造材をあらかじめ工場でプレカットし、現場で組み立てることができます。

MOKUPIAでも、事務所・店舗・商業施設について在来工法を活用した短工期を木造の特徴のひとつとして提案しています。

ただし、3階建ての完成時期は躯体工事だけでは決まりません。

設計、確認申請、地盤改良、基礎、外装、設備、内装、外構、各種検査まで含めてスケジュールを組む必要があります。

特に秋田では着工時期によって降雪や低温の影響も受けるため、「木造なら何か月」と一律に判断せず、完成希望日から工程を逆算します。

5-2 早期稼働まで含めてコストを見る

工期が短くなることには、建設会社側だけでなく発注者側にもメリットがあります。

例えば新しい営業所で事業を始める場合、完成が早ければ売上を生み出す時期も早められる可能性があります。

本社移転であれば、仮事務所を借りる期間を短縮できる場合があります。既存建物の建て替えなら、仮移転の期間も事業コストです。

建物価格に多少の差があっても、稼働開始日や仮事務所費まで含めると判断が変わることがあります。

3階建て事務所では、設計段階で建築費だけを見るのではなく、「いつ完成し、いつから使い始められるのか」を資金計画に入れておきましょう。

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6. 3階建て木造事務所で注意したい設計条件

木造3階建てのメリットを生かすには、3階建て特有の条件を設計初期から確認する必要があります。

6-1 防耐火は用途・規模・地域で変わる

木造3階建てでは、防火・準防火地域なのか、延床面積は何平方メートルなのか、高さはどの程度になるのかによって必要な防耐火仕様が変わります。

さらに、国土交通省の木造建築に関する資料では、事務所用途について、階数が3以上で延べ面積500㎡を超える場合などに内装制限の対象となるケースも整理されています。

つまり、単に「木造3階建てが可能か」を確認するだけでは不十分です。

希望する広さや間取りを実現するために、どのような構造、防耐火仕様、避難計画が必要なのかを初期段階で確認する必要があります。

プランをほぼ完成させてから防火条件を確認すると、壁や階段、仕上げを大きく見直すことになり、コストにも影響します。

6-2 秋田では積雪荷重を構造計画に反映する

秋田で3階建て事務所を建築する場合、忘れてはいけないのが雪です。

雪は屋根に積もると大きな荷重になります。秋田県も建築物の雪害防止について、構造計算を行う大規模建築物では建物ごとに設定された積雪条件を確認するよう案内しています。

例えば秋田市の建築関係資料では、積雪荷重について垂直最深積雪量1.0m以上などの条件が示された事例があります。実際の設計条件は建設地によって異なるため、市町村等の基準を個別に確認する必要があります。

3階建てでは、屋根の積雪荷重が柱や梁を通じて下階へ伝わります。そのため、雪国以外で使われる標準的な木造プランをそのまま秋田へ持ってくるという考え方はできません。

屋根形状についても、雪を載せておくのか、落とすのか、融雪するのかによって計画が変わります。

落雪方式なら、隣地、駐車場、玄関、歩行者通路に雪を落とさない配置が必要です。雪を敷地内へ落とす場合には、そのスペースも確保しなければなりません。

秋田では、屋根の雪だけではなく「落ちた雪をどこへ置くのか」まで含めて敷地を計画することが重要です。

6-3 将来の改修まで考える

事務所は、会社の成長によって使い方が変わりやすい建物です。

社員数が増えれば執務室を広げることがありますし、オンライン会議が増えれば小規模な会議室を追加したくなるかもしれません。

木造は、計画によっては間仕切り変更などに対応しやすいことがメリットになります。

ただし、耐力壁や構造上重要な柱、防火上必要な区画を自由に撤去できるわけではありません。

「将来このフロアはレイアウトを変えたい」「一部をテナントとして貸す可能性がある」といった計画があれば、設計時に施工会社へ伝えておきましょう。

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7. 自社に木造3階建てが合うか判断するポイント

木造3階建ては、土地を有効活用しながら必要な事務所面積を確保したい企業にとって、有力な選択肢です。

ただし、すべての事務所に木造3階建てが最適なわけではありません。

7-1 木造を検討しやすいケース

例えば、次のような計画では木造を比較対象に入れる価値があります。

  • 敷地が限られており3階建てで床面積を確保したい
  • 極端に大きな無柱空間を必要としない
  • 建築費だけでなく工期も重視している
  • 木を使ったオフィス空間を企業イメージに生かしたい
  • 断熱性や働く人の快適性を重視したい
  • 法定耐用年数を含めた投資計画を比較したい
  • 将来的なレイアウト変更を想定している

一方、非常に大きなフロアを柱の少ない空間にしたい場合や、重量物を多数設置する場合などは、鉄骨造やRC造を含めた比較が必要になります。

7-2 施工会社へ相談するときの確認事項

最初の相談では、「木造3階建てで○坪ならいくらですか」と坪単価だけを確認するのではなく、事業の条件を伝えることが大切です。

  • 建設予定地または候補地
  • 必要な延床面積
  • 社員数と将来の増員予定
  • 各階で行う業務
  • 会議室・応接室など必要な部屋
  • 必要な駐車台数
  • エレベーターの必要性
  • 希望する完成・稼働時期
  • 建物・設備・外構を含めた予算
  • 将来の増築・改修予定

また、木造・鉄骨造を比較する場合は、それぞれの坪単価だけではなく、基礎、地盤改良、防耐火、設備、外構まで含めた総額で比較しましょう。

MOKUPIAは、株式会社小田島工務店が秋田県で展開する大型木造建築の専門ブランドです。事務所・店舗・商業施設についても、土地探しから建物の計画・施工までワンストップで提案しています。

3階建て事務所についても、「木造ありき」で考えるのではなく、土地条件、必要面積、構造、防耐火、積雪、コスト、工期を整理したうえで、自社にとって合理的な計画を選ぶことが大切です。

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8. まとめ

秋田で3階建て事務所を計画するとき、木造は建築コストや工期、減価償却といった経営面から検討する価値のある構造です。

建物重量を抑えやすいことで、条件によっては基礎や地盤補強でメリットが生まれる可能性があり、プレカットなどを活用することで施工工程も効率化しやすくなります。

税務面では、木造・合成樹脂造の事務所用建物の法定耐用年数は24年です。ただし、「法定耐用年数が短いから必ず得」と判断するのではなく、会社の利益や資金計画を踏まえて税理士などと確認する必要があります。

また、3階建てでは防耐火や構造の検討項目が増えます。秋田ではさらに、地域ごとの積雪条件を踏まえた柱・梁・屋根の設計や雪処理計画も欠かせません。

最終的な判断基準は「一番坪単価が安い構造」ではなく、建築時から稼働開始後までの総コストを考えたときに、自社の事業計画に合っているかどうかです。

これから計画する場合は、必要面積、社員数、土地、駐車場、完成希望時期、予算などを整理し、木造と鉄骨造などを同じ条件で比較してみてください。

株式会社小田島工務店の「MOKUPIA」では、秋田県で事務所・店舗・福祉施設・倉庫などの大型木造建築をご検討の法人様からご相談を承っています。

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