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みなさんこんにちは。秋田県にある大規模木造建築専門のMOKUPIAです。
「設計事務所の坪単価はいくらか」と調べている場合、最初に知っておきたいのは、建物を建てるための坪単価と、設計事務所へ支払う設計・工事監理料は別の費用だという点です。
設計事務所に全国共通の「1坪○万円」という料金が決められているわけではありません。さらに、建築会社が提示する坪単価も、設備工事や外構、地盤改良、設計費などを含むかどうかによって大きく意味が変わります。
そのため、事務所や店舗などの事業用建築では「坪単価はいくらか」だけではなく、何がその金額に含まれていて、最終的な総事業費がいくらになるのかを確認することが重要です。この記事では、秋田県で非住宅建築を検討している法人の方に向けて、見積比較で確認したいポイントを整理します。
設計事務所の「坪単価」は何を意味する?
結論からいうと、「設計事務所の坪単価」という言葉だけでは、金額を正確に比較できません。建築工事の坪単価を指している場合と、設計料を床面積で換算した単価を指している場合があるためです。
特に事務所・店舗・福祉施設などの非住宅建築では、建物用途、規模、構造、設備、防耐火条件などによって必要な設計内容も工事内容も変わります。
| 「坪単価」と呼ばれるもの | 意味 | 確認すること |
|---|---|---|
| 建築工事の坪単価 | 建築工事費を延床面積などで割った金額 | 設備・外構・地盤改良・設計費などを含むか |
| 設計料の坪単価 | 設計事務所独自の料金体系として床面積当たりで算定する金額 | 基本設計・実施設計・工事監理・申請業務の範囲 |
| 総額を坪数で割った単価 | 設計費などを含めた総事業費を面積で換算した金額 | 土地代・什器・解体など、どこまで総額に含めたか |
同じ「坪100万円」という説明でも、片方には空調・給排水設備まで含まれ、もう片方には含まれていないのであれば、単純比較はできません。まずは坪単価の分子となる金額の範囲を確認することが重要です。
設計・工事監理料は建築工事の坪単価とは別に考える
設計事務所へ依頼する場合は、施工会社へ支払う工事費とは別に、設計や工事監理などの業務に対する報酬を確認する必要があります。
国土交通省は建築士法第25条に基づく「業務報酬基準」を定めていますが、これは全国一律で「設計料は1坪○万円」と定めるものではありません。令和6年国土交通省告示第8号では、業務経費、技術料等経費、消費税相当額などを合算して報酬を算定することを標準としています。
出典:国土交通省「設計、工事監理等に係る業務報酬基準について」
実際の料金体系は設計事務所によって異なり、工事費を基準に算定する場合、延床面積を基準にする場合、想定される業務量から算定する場合などがあります。
設計料を比較するときは業務範囲を見る
金額そのものより先に確認したいのが、その設計料でどこまで対応してもらえるのかです。
- 基本設計
- 実施設計
- 構造設計
- 設備設計
- 建築確認などの申請対応
- 施工会社選定・見積調整
- 工事監理
- 各種行政協議
用途や規模によって必要な業務は異なります。特に非住宅建築では、設備設計や構造設計、行政との協議などが別途となるケースもあるため、見積書の「設計料」という一行だけで判断しないことが大切です。
坪単価を比較するときは「含まれる費用」をそろえる
複数社の坪単価を比べる場合は、同じ建築条件・同じ費用範囲で比較することが基本です。坪単価が低く見えても、後から設備や外構が追加されれば、最終的な投資額は大きく変わります。
事業用建築の予算は、次のように分けて考えると整理しやすくなります。
| 費用項目 | 主な内容 | 見積比較時の注意点 |
|---|---|---|
| 建物本体 | 基礎、構造体、屋根、外壁、内装など | 会社ごとに「本体」の範囲が違わないか |
| 設備工事 | 電気、空調、換気、給排水など | 建築工事費に含むか別途か |
| 土地・地盤関連 | 造成、特殊基礎、地盤改良など | 地盤調査前は未確定になりやすい |
| 外構 | 駐車場、舗装、フェンス、植栽など | 敷地が広い事業用建築ほど影響が大きい |
| 設計・工事監理 | 建築・構造・設備設計、工事監理など | 工事費に含む会社と別契約の会社がある |
| その他 | 申請、解体、引越し、家具、什器など | 建物完成までに必要な総額で把握する |
「坪単価×延床面積」だけで事業予算を決めるのではなく、これらを積み上げた総事業費を確認するのが実務的です。
MOKUPIAの事務所建築の参考価格を例に読み解く
坪単価を見るときに重要なのは、数字よりも「条件」を読むことです。MOKUPIAが公開している事務所・店舗・商業施設の参考価格も、その考え方を理解する例になります。
2026年9月確認時点の公式ページでは、木造2階建ての事務所建築について、150坪・250坪・300坪の参考例として税別38.3~39.3万円/坪が掲載されています。ただし、これはすべての事務所建築に適用できる相場ではありません。
| 本体坪数 | 建築工事費(税別) | 坪単価(税別) |
|---|---|---|
| 150坪 | 5,865万円 | 39.1万円 |
| 250坪 | 9,825万円 | 39.3万円 |
| 300坪 | 11,490万円 | 38.3万円 |
公式ページでは、上記の参考価格に本体、基礎、内外装仕上げを含む一方、電気設備、給排水設備、空調設備、特殊基礎、地盤改良、造成、外構、上下水取出し工事などは含まれないとされています。また、地域・敷地条件・仕様・数量などにより価格は変わります。
つまり、「39万円前後/坪」という数字だけを他社の坪単価と比較してはいけません。相手の坪単価に設備工事まで含まれているなら、同じ条件まで費用をそろえて比較する必要があります。
より広く事務所建築の坪単価について確認したい場合は、事務所新築の坪単価と費用内訳を解説した記事もあわせてご覧ください。
設計事務所と設計・施工一体の会社はどう比較する?
設計事務所へ設計を依頼して施工会社を別に選ぶ方法と、設計から施工まで一社または一つの窓口で進める方法には、それぞれ異なる進め方があります。坪単価だけで優劣を決めるのではなく、自社が重視する条件に合わせて比較することが大切です。
| 比較項目 | 設計事務所と施工会社を分ける場合 | 設計・施工を一体で相談する場合 |
|---|---|---|
| 契約 | 設計と施工をそれぞれ契約する形が基本 | 一つの窓口で計画を進めやすい |
| 費用確認 | 設計料と施工費を分けて把握しやすい | 設計と施工を含めた予算調整を並行して行いやすい |
| 設計とコストの調整 | 設計後に施工見積を取り、必要に応じて調整する | 計画段階から施工方法や予算を検討しやすい |
| 比較時のポイント | 設計業務範囲と施工見積を別々に確認する | 総額の中で設計・設備・外構などの範囲を確認する |
MOKUPIAを運営する株式会社小田島工務店では、初回ヒアリングから基本構想、設計、見積・契約、施工管理、官庁検査対応、完成後のアフターメンテナンスまで、一連の流れを案内しています。
どちらの発注方法を選ぶ場合でも、最終的には「設計料が安いか」「坪単価が安いか」だけではなく、希望する建物を完成させるまでの総額、業務範囲、責任範囲、スケジュールを並べて判断する必要があります。
秋田で建築費を比較するときに確認したい条件
秋田県で事務所などを計画する場合は、一般的な建物仕様だけでなく、積雪を含む敷地条件までそろえて見積を比較することが重要です。
例えば、同じ延床面積の事務所であっても、次の条件によって設計や工事内容は変わります。
- 計画地の積雪条件を踏まえた構造計画
- 屋根からの落雪や雪下ろしをどのように考えるか
- 駐車場や構内通路の除雪スペースをどこに確保するか
- 室外機や設備機器を積雪からどのように守るか
- 敷地造成や地盤改良が必要か
- 冬季施工を含め、希望する稼働時期に間に合う工程か
建物だけを同じ坪数で比べても、雪処理スペースや駐車場、設備計画などが違えば、実際の事業費は同じになりません。土地が決まっている場合は、所在地や敷地図を施工会社へ伝えたうえで概算を依頼すると、比較の精度が上がります。
見積依頼前にそろえておきたい7つの条件
設計事務所や建設会社の見積を比較するなら、最初に同じ条件を伝えることが重要です。次の7項目を整理しておくと、単なる坪単価比較から、具体的な事業費比較へ進めやすくなります。
- 建築予定地:所在地、敷地面積、敷地図、既存建物の有無を整理する
- 建物用途:事務所、店舗、福祉施設、倉庫など何に利用するかを決める
- 必要面積:延床面積だけでなく、執務室・会議室・倉庫など必要な部屋を整理する
- 利用人数:現在の人数と将来の増員予定を伝える
- 設備条件:空調、給排水、電気容量、特殊設備などを整理する
- 予算:建物本体だけではなく、設備・外構などを含めた予算枠を設定する
- 完成希望時期:いつから建物を使用したいのかを明確にする
さらに、見積書を受け取ったら、次の質問をそのまま各社へ確認すると比較しやすくなります。
| 確認する質問 | 確認する目的 |
|---|---|
| この坪単価には何が含まれていますか? | 各社の費用範囲をそろえる |
| 設計・工事監理料は別途ですか? | 設計費の二重計上や見落としを防ぐ |
| 設備工事はどこまで含みますか? | 空調・電気・給排水の追加費用を把握する |
| 現時点で未確定の費用は何ですか? | 将来の予算増加要因を把握する |
| 完成までの総事業費はどの程度を想定していますか? | 経営判断に必要な最終予算に近づける |
この方法なら、表面上の坪単価が異なっていても、「どの会社の提案が自社の予算条件に合っているか」を判断しやすくなります。
よくある質問
Q. 設計事務所に頼むと必ず設計料が別途かかりますか?
A. 設計事務所と施工会社を別に契約する場合は、一般に設計等の業務と建築工事は別契約になります。一方、設計と施工を一体で提供する会社では、見積書の表示方法が異なる場合があります。総額だけでなく、設計・工事監理を誰が担当し、どの費用に含まれているのかを確認してください。
Q. 同じ坪単価なら、最終的な建築費も同じですか?
A. 同じとは限りません。空調、電気、給排水、地盤改良、外構、設計料などの扱いが会社ごとに違えば、最終的な総額にも差が出ます。坪単価を比較するときは、必ず含有範囲をそろえてください。
Q. 土地が決まる前でも建築費の相談はできますか?
A. 概算相談はできますが、土地条件が未確定であれば金額にも幅が生じます。候補地がある場合は、敷地面積、接道、造成の必要性、駐車台数なども一緒に伝えることで、より具体的な検討ができます。
Q. 設計事務所から提示された設計料が妥当かどうかは何を見ればよいですか?
A. 金額だけでなく、業務範囲と成果物を確認してください。基本設計、実施設計、構造・設備設計、申請、工事監理など、どこまで含まれるかを確認し、同じ条件で他社と比較することが重要です。
Q. 木造事務所の実例を確認できますか?
A. MOKUPIAでは秋田県内の木造建築施工例を公開しています。例えば、美郷町の就労支援センターは木造2階建て・460.05㎡の施工例です。規模や用途が近い実例を見ることで、計画時のイメージを具体化しやすくなります。
施工実例:MOKUPIA「就労支援センター」
まとめ
「設計事務所の坪単価」を調べるときに最も重要なのは、建築工事の坪単価と、設計・工事監理料を分けて考えることです。設計事務所の報酬に全国共通の一律坪単価があるわけではなく、業務内容や建物条件によって金額は変わります。
また、建築会社が公開している坪単価も、設備、地盤改良、外構、設計などをどこまで含めるかによって数字が大きく変わります。「A社は坪○万円、B社は坪○万円」という比較だけで決めず、同じ条件で総事業費を確認してください。
秋田県で事務所や店舗などを計画する場合は、延床面積だけでなく、敷地条件、積雪を踏まえた建物・外構計画、必要設備、駐車場、完成希望時期まで整理して相談することで、より現実的な費用比較ができます。
坪単価では判断しにくい建築費を、計画条件から整理してみませんか?
MOKUPIAでは、秋田県で事務所・店舗・福祉施設・倉庫などの大規模木造建築を検討している法人様から、建築計画や費用に関する相談を受け付けています。建設予定地、必要面積、用途、予算、完成希望時期などを整理することで、「どこまでが建築費に含まれるのか」「木造でどのような計画が可能か」といった具体的な検討を進められます。
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