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木造店舗建築のメリットと可能性:デザイン・コスト・法規まで徹底解説

みなさんこんにちは。秋田県の大規模木造建築専門のMOKUPIAです。

「木造で店舗を建てたいけれど、どんなメリットがあるんだろう?」

「鉄骨造やRC造と比べてコストや工期はどう違うの?」「法律の規制が複雑そうで不安…」といった疑問やお悩みをお持ちではありませんか?

近年、環境への配慮やデザイン性の高さから、木造で店舗を建築するケースが増えています。この記事では、木造店舗の建築に関するメリット・デメリット、関連法規、コスト、デザインのポイント、そして実際の建築事例まで、皆さまが知りたい情報を網羅的にご紹介します。

この記事を読むことで、木造店舗建築の全体像を掴み、具体的な計画を進める上での疑問や不安を解消できます。

木造での店舗建築を検討されている方、デザイン性やコストパフォーマンスに優れた店舗を実現したい方、環境に配慮した建築に関心のある方はぜひ最後まで読んでみてください!

なぜ今、木造店舗建築が注目されるのか?その背景とメリット

近年、店舗建築において木造を選択する企業が増加傾向にあります。その背景には、環境意識の高まりや技術の進歩があります。ここでは、木造店舗が持つ具体的なメリットについて解説します。

環境貢献と持続可能性:脱炭素社会への取り組み

木材は成長過程でCO2を吸収・貯蔵するため、木造建築は「第二の森林」とも呼ばれ、建設時および建物全体のライフサイクルにおけるCO2排出量を鉄骨造(S造)や鉄筋コンクリート造(RC造)に比べて大幅に削減できます。これは、カーボンニュートラルを目指す現代社会において非常に大きなメリットです。

また、木材は再生可能な資源であり、適切な管理のもとで伐採・植林を行うことで、森林資源を持続的に活用できます。特に日本の豊富な森林資源を有効活用することは、林業の活性化や地方創生にも繋がります。

私自身、以前に携わったプロジェクトで、地域産材をふんだんに使った木造店舗の建設に関わった経験があります。完成した店舗は、木の温もりあふれる空間になっただけでなく、地域の方々からも「地元の木が使われているのが嬉しい」と大変喜ばれました。環境への貢献はもちろん、地域との繋がりを深める上でも、木造建築の意義は大きいと実感しました。

コストと工期:経済的なメリットも見逃せない

一般的に、木造建築はS造やRC造と比較して坪単価を抑えられる傾向にあります。国土交通省の建築着工統計調査によると、事務所の場合、木造の坪単価が約57万円であるのに対し、S造は約106万円、RC造は約125万円となっています(※数値は変動する可能性があります)。もちろん、建物の規模や仕様によってコストは変動しますが、木造は経済的な選択肢となり得ます。
MOKUPIAでは業務ロス・ミスを極力なくし、工法、資材調達、工程管理等あらゆる分野にわたって創意工夫をし、坪単価38.1万円~を実現しております。
参考価格表は⇩からご確認ください。

事務所店舗参考価格表

さらに、木造建築は工期を短縮できる点も大きなメリットです。部材を工場で加工するプレカットシステムを活用することで、現場での作業を効率化し、S造やRC造に比べて短い期間で建物を完成させることが可能です。店舗の場合、工期が短いことは休業期間の短縮に繋がり、売上への影響を最小限に抑えることができます。

税務上のメリット:減価償却期間の短さ

事業用の建物において、木造は法定耐用年数が他の構造(S造、RC造など)に比べて短く設定されています。例えば、事務所用途の場合、木造は24年ですが、S造(骨格材肉厚4mm超)は38年、RC造は50年です。

法定耐用年数が短いということは、毎年の減価償却費として計上できる金額が大きくなることを意味します。これにより、帳簿上の利益を圧縮でき、結果として節税効果が期待できるのです。これは、特に初期投資の回収を早めたい事業者にとって大きなメリットと言えるでしょう。

木造店舗を実現するためのポイント:法規・設計・デザイン

木造店舗の建築を成功させるためには、関連法規の理解と、木造の特性を活かした設計・デザインが不可欠です。

関連法規:建築基準法と消防法の理解

店舗は建築基準法上の「特殊建築物」に該当し、建物の規模や階数、用途によって耐火性能や内装に関する制限を受けます。例えば、3階建て以上(条件による例外あり)や延べ面積が大きい店舗は、耐火建築物や準耐火建築物とすることが求められます。

また、内装制限により、壁や天井に使用できる材料が限定される場合がありますが、天井を準不燃材料にするなどの工夫で、木材を現し(木を見せる仕上げ)にすることも可能です。

さらに、消防法に基づく消火設備の設置基準なども確認が必要です。これらの法規制は複雑な場合もあるため、計画段階で専門家(設計事務所など)に相談し、確認しながら進めることが重要です。

構造設計:安全性と自由度の両立

木造でも、柱の少ない大空間や自由なデザインを実現できます。

ただし、スパン(柱間の距離)を広げすぎるとコスト増や梁の高さ(梁成)の増大に繋がるため、コストとのバランスを見ながら、最適な柱配置や構造計画を検討することが大切です。木造建築の実績が豊富なプロに相談することで、安全性とデザイン性、コストのバランスが取れた計画が可能になります。

デザイン:木材の魅力を最大限に活かす

木造建築の最大の魅力の一つは、木が持つ温かみや素材感です。内装デザインにおいては、木材を現しにする、木質の建材を効果的に使うなど、木の魅力を最大限に引き出す工夫が求められます。

例えば、壁や天井、床だけでなく、カウンターや棚などの造作家具にも木材を取り入れることで、統一感のある空間を演出できます。また、照明計画も重要で、木の質感を美しく見せるような間接照明などを効果的に使うと、より魅力的な雰囲気を作り出すことができます。

木造店舗の建築事例

実際に木造で建てられた店舗の事例を見てみましょう。ここでは、特徴的な3つの事例を紹介します。

事例1:味噌醸造所

住所:秋田県湯沢市
竣工:令和2年2月
規模:木造平家建

詳しい画像は⇩をクリック

味噌醸造所

事例2:宿泊交流施設

住所:秋田県美郷町
竣工:令和3年9月
規模:木造平家建 929.13㎡ 14室

その他内観写真は⇩をクリック

宿泊交流施設外観

まとめ

木造店舗建築は、環境への貢献、コスト・工期のメリット、税務上の利点、そしてデザイン性の高さなど、多くの魅力を持っています。一方で、建築基準法や消防法などの法規制への対応や、木造の特性を理解した上での適切な設計・施工が不可欠です。

建築技術の進歩により、従来は難しかった大空間や自由なデザインも木造で実現可能になっています。

MOKUPIAは、秋田県を拠点に、大規模木造建築に関する豊富な知識と経験を有しています。木造店舗の計画段階から設計、施工まで、ワンストップでサポートいたします。木造店舗建築に関するご相談やお見積りは、どうぞお気軽にMOKUPIAまでお問い合わせください。(TEL:0187-88-8588)
お役立ちレポートもご用意しておりますのでお気軽にダウンロードください。

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